noch für das Auge, ein Segment aus dem Minamoto-no-Shitago-shu:
Auch das Ametsuchi-No-Uta wurde in bescheidenem Umfang als Ordnungsschema für
zB Gedichtsammlungen genutzt. Hier zB eine Kette von 48 Gedichten, deren Anfangs-
(und End!)-Silbe jeweils in der Ametsuchi-No-Uta-Silbenabfolge abgefaßt sind.
(Viel häufiger begegnet einem so eine Gedichtsanordnung allerdings nach dem
späteren Iroha-Silben-Schema).
Die 48 Gedichte sind wiederum den 6 Zeilen des Ametsuchi-No-Uta entsprechend in
6 Gruppen (a 8 Zeilen) unterteilt, den die Überschriften Frühling, Sommer, Herbst,
Winter, Glaube und Liebe tragen:
春
1 あらさじと 打ち返すらし を山田の 苗代水に ぬれて作るあ
2 めも遥に 雪間も青く なりにけり 今こそ野辺に 若菜摘みてめ
3 つくぱ山 咲ける桜の 匂ひをぱ 入りて折らねど よそながら見つ
4 ちぐさにも ほころぷ花の 繁きかな いづら青柳 縫ひしし糸すぢ
5 ほのぼのと 明石の浜を 見渡ぜぱ 春の波分け 出づる舟のほ
6 しづくさへ 梅の花笠 しるきかな 雨にぬれじと きてや隠れし
7 そら寒み 掬びし氷 うちとけて 今や行くらむ 春のたのみぞ
8 らにも枯れ 菊も枯れにし 冬の野の もえにけるかな を山田のはら
夏
9 やまも野も 夏草茂く なりにけり などか未しき 宿のかるかや
10 まつ人も 見えぬは 夏も白雪や なほふりしける 越のしらやま
11 かた恋に 身を焼きつつも 夏虫の あはれわびしき 物を思ふか
12 はつかにも 思ひかけては 木棉だすき 賀茂の川波 立ちよらじやは
13 みをつめぱ 物思ふらし ほととぎす 鳴きのみまどふ 五月雨のやみ
14 ねを深み まだあらはれぬ 菖蒲草 人のこひぢに えこそ離れね
15 たれにより 祈る瀬々にも あらなくに 浅くいひなせ 大麻にはた
16 には見れば 八百蓼生ひて 枯れにけり 辛くしてだに君が訪はぬに
秋
17 くれ竹の 夜寒に 今やなりぬとや かりそめ臥しに 衣かた敷く
18 もがみ川 稲舟のみは 通はずて 下り上りなほ 騒ぐ葦がも
19 きのふこそ 行きて見ぬほど いつの間に うつろひぬらむ 野辺の秋はぎ
20 りうたうも 名のみなりけり 秋の野の 千草の花の 香には劣れり
21 むすびおきて 白露を見る ものならぱ 夜光るてふ 玉もなにせむ
22 ろもかぢも 舟も通はぬ 天の河 七夕わたる ほどやいくひろ
23 この葉のみ 降りしく秋は 道をなみ 渡りぞわぷる 山川のそこ
24 けさ見れぱ うつろひにけり をみなへし 我にまかせて 秋ははや行け
冬
25 ひを寒み 氷もとけぬ 池水や 上はつれなく 深き我がこひ
26 とへと言ひし 人はありやと 雪分けて 尋ね来つるぞ 三輪の山もと
27 いづことも いさや白波 立ちぬれぱ 下なる草に かける蜘蛛のい
28 ぬるごとに 衣をかへす 冬の夜の 夢にだにやは 君が見え来ぬ
29 うちわたし 待つ網代木に 糸氷魚の 絶えて寄らぬは なぞや心う
30 へみゆみの 春にもあらで 散る花は 雪かと山に 入る人に問へ
31 すみがまの 燃えこそまされ 冬寒み 一人おき火の 夜は寝も寝ず
32 ゑこひする 君がはし鷹 霜枯れの 野にな放ちそ 早く手に据ゑ
思
33 ゆふされぱ いとどわびしき 大井川 篝火なれや 消えかへり燃ゆ
34 わすれずも おもほゆるかな 朝な朝な しか黒髪の 寝くたれのたわ
35 ささがにの 寝をだに安く 寝ぬころは 夢にも君に あひ見ぬが憂さ
36 るり草の 葉に置く露の 玉をさへ 物思ふ時は 涙とぞ見る
37 おもひをも 恋をもせじの みそぎすと 人形ならで はてはてはしお
38 ふく風に つけても人を 思ふかな 天つ空にも ありやとぞおもふ
39 せは淵に 五月雨川の なりゆけぱ 身をさへ海に 思ひこそませ
40 よしの川 底の岩波 いはでのみ 苦しや人を 立ちゐ恋ふるよ
恋
41 えも言はで 恋ひのみまさる 我が身かな いつとや岩に 生ふる松がえ
42 のこりなく 落つる涙は つゆけきを いづら結びし 草むらのしの
43 えも堰かぬ 涙の川の はてはてや しひて恋しき 山は筑波え
44 をぐら山 おぼつかなくも あひ見ぬか 鳴く鹿ぱかり 恋しきものを
45 なきたむる 涙は袖に 満つ潮の ひる間にだにも あひ見てしがな
46 れふしにも あらぬ我こそ 逢ふことを ともしの松の 燃え焦がれぬれ
47 ゐても恋ひ 臥しても恋ふる かひもなく かげあさましく 見ゆる山のゐ
48 てる月も 漏るる板間の あはぬ夜は ぬれこそまされ かへす衣で
edit: Im Text noch die Gruppierung erläutert
edit: Bild-link erneuert